探検ファクトリー「優しい座り心地と進化のヒミツ 理容・美容イス」
2022年7月23日放送 NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
「理容・美容イスのこだわりのカバー作り」
美容院や理髪店で使用されている理容・美容イス。
私たちは普段使っているイスのカバーについて、あまり意識していないかもしれませんが、実はその作りにはこだわりがあるのをご存知ですか?
まず、理容・美容イスのカバーは基本的に合成皮革で作られています。
この合成皮革は、水や汚れがついてもふき取りやすく、耐久性も高いのです。
だからこそ、美容師や理容師の方々がお客さんの髪をカットする際に、イスにピタッと座って快適に施術できるのですね。
さらに、イスの形状に合わせてカバーを切り出し、熟練の職人が手作業で縫製しています。
この作業は非常に繊細で、複数のイスが並んだ時に縫製がゆがんだものが混じってしまうと目立ってしまうため、1mmのゆがみも許されません。
まさに細かな職人技が求められるのです。
そして、シートカバーを張る工程も重要な作業なのです。
ミシン目がゆがんで見えないよう、力を込めて引っ張り、正確な位置に調整する必要があります。
そのためには、生地をうまく張るために、生地を温めるヒーターが使われることもあるんですよ。
理容・美容イスのカバー作りには、職人の技術やこだわりが凝縮されているのです。
毎回、美容室や理髪店に行く度に、その作りに思いを馳せてみるのも、なかなか楽しいかもしれませんね。