探検ファクトリー 「工匠の職人技による京都の工具工場」

探検ファクトリー▽航空機から日曜大工まで!日本のモノ作りを支える工具メーカー

令和5年3月25日放送  NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)

日本にある工具の聖地、京都の工場

久御山町にある工場では、なんと70年以上も工具づくりに取り組んでいるそうです。
工場の壁一面には、1万2000種類もの工具が展示されています。
その中でも特に目を引くのが最高級の工具たちです。

これらは世界的なラリーで使用されており、軽くて強く、高い精度を持ちながら美しさも追求されているそうです。

そんな工場には270人の従業員が働いており、彼らは驚くべきスピードで1日に約12万個もの工具を生産しているのです。
製造現場を見学すると、1000度以上の高温で材料を成形する「熱間鍛造」という工程が行われている様子を目にすることができます。

この工程では、バラバラにならないように正確な技術が求められ、職人たちはその技術を駆使して作業を続けています。

そして、鍛造された材料はさらにプレス機で打抜かれ、余分なバリを取り除かれます。
この工程では、打ち抜かれた工具が400℃~600℃の高温になっているという驚愕の事実が明かされました。

また、平たいものは熱間鍛造で、寸法の精度が求められるものは冷間鍛造で成形されることも分かりました。
そして、最終段階では工具の表面を研磨し、めっき処理を行って美しさを引き出します。

品質を追求する最高の工具

完成した工具の中でも特に優れた品質を持つモデルは、全数検査が行われているとのことです。

作業歴20年の検査員たちは、細かい傷まで見逃さず、品質検査では破壊試験も行っています。
その一例として、負荷をかけると曲がって使用できなくなるメガネレンチが紹介されました。
このような工夫により、安全性が向上していることが伝えられました。

さらに進化を遂げた最新の工具は、デジタル技術を取り入れています。
例えば、タイヤのボルトを締める際に使用されるデジタル工具は、締めた力が数字で表示されるのだとか。
また、スマートフォンやタブレットを使って測定値や作業記録を管理することも可能になっています。

これにより、作業効率や品質管理が向上し、より確実な結果を生み出すことができるのです。

京漆器との息吹を感じる豪華な工具

最後に、社長自らが見せたいと語ったのは、京漆器とコラボレーションした工具です。
この工具は木製のグリップ部分に京漆器の伝統技法が駆使され、豪華で絢爛な装飾が施されています。

まるで芸術品のような美しさと機能性を兼ね備え、社長は「人間を拡張するような工具」を作りたいとの思いを語りました。

感想:京都の工場では、何世代にもわたって工具づくりに取り組んでいることに驚きました。
その工場では、最高品質の工具を作り出すために驚異的な数の工程を経ていますが、その努力が素晴らしい結果を生み出しているのが伝わってきました。

特に、最新のデジタル技術を取り入れた工具には、驚くべき進化を感じました。
また、京漆器とのコラボレーションで生まれた工具には、文化と技術の融合が見事に表現されていて、魅了されました。
このような工場の存在を知ることで、工具への新たな興味が湧いてきました。

#京都 #工具 #職人技術

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