javascriptで、()とか{}とか[]の使い方違いなど教えて欲しい
JavaScriptで使われる(), {}, []には、それぞれ異なる役割があります。それぞれの意味や使い方を以下で詳しく解説します。
1. ( )(丸括弧)
主な用途
1 関数の呼び出し: 関数を実行するために使用します。
function greet() {
console.log(“Hello!”);
}
greet(); // 関数の呼び出し
2 引数の指定:関数にデータを渡すときに使用します。
function add(a, b) {
return a + b;
}
console.log(add(2, 3)); // 5
3 グループ化(演算の優先順位):数学的な演算で優先順位を明確にするために使用します。
const result = (2 + 3) * 4; // 20
4 即時関数 (IIFE):関数を定義すると同時に実行します。
(function () {
console.log(“即時実行される関数”);
})();
2. { }(中括弧)
主な用途
1 ブロックの定義:条件分岐やループの処理をまとめるために使用します。
if (true) {
console.log(“条件が真の場合に実行される”);
}
2 オブジェクトリテラル:キーと値のペアを持つデータ構造を定義します。
const person = { name: “Alice”,
age: 25,
};
console.log(person.name); // Alice
3 スコープの定義:変数や関数のスコープを制限します。
{ let x = 10;
console.log(x); // 10
}
// console.log(x); // エラー: xはブロック外では未定義
4 関数やクラスのボディ:関数やクラスの中身を囲むために使います。
function greet() {
console.log(“Hello!”);
}
3. [ ](角括弧)
主な用途
1 配列の定義:順序を持つデータのリストを作ります。
const numbers = [1, 2, 3, 4];
console.log(numbers[0]); // 1
2 配列の要素のアクセス:配列内の特定の位置にある要素にアクセスします。
const fruits = [“apple”, “banana”, “cherry”];
console.log(fruits[1]); // banana
3 オブジェクトのプロパティアクセス:角括弧を使うことで、文字列キーや動的なプロパティにアクセスできます。
const obj = { key: “value” };
console.log(obj[“key”]); // value
4 デストラクチャリング:配列の値を取り出して、変数に代入します。
const [a, b] = [10, 20];
console.log(a); // 10
console.log(b); // 20
それぞれの違いをまとめた例
以下の例では、(), {}, []をすべて使用しています:
// 関数定義 ({} を使う)
function calculate(arr) {
// 配列にアクセスする ([])
const [a, b] = arr;
// 演算の優先順位を指定 (())
return (a + b) * 2;
}
// 関数呼び出し (())
const result = calculate([10, 20]); // 配列を渡す ([] を使う)
console.log(result); // 60
使い分けのポイント
• ( ):
◦ 関数を呼び出す、または演算のグループ化。
• { }:
◦ コードブロック、オブジェクトの定義、またはスコープの制御。
• [ ]:
◦ 配列の定義や要素のアクセス、または動的プロパティの取得。
用途がはっきりしているので、覚えれば混乱しにくくなります