「甲子園」を目指さない新たな挑戦
毎年、多くの高校生にとっての憧れの舞台「甲子園」。
そこに辿り着くために、多くの努力や犠牲が求められます。
しかし、最近、この「甲子園」を目指さない若者たちの新たな受け皿が生まれていることをご存知でしょうか?それが、神奈川県の大和市にある「GXAスカイホークス」です。
このチームは、部活をやめても野球を続けたい選手たちのための場所として2014年に設立され、現在では39名の選手が所属しています。
部活を辞めても続けられる環境
スカイホークスの選手たちは、さまざまな事情で部活動から離れた若者たちですが、彼らの情熱は変わっていません。
練習は平日の午前中に行われるため、普通の高校生が授業を受けている時間帯にも関わらず、選手たちは大和スタジアムで練習に励んでいます。
このような環境があることは、彼らにとって一つの救いであり、自分たちの夢を追い続ける力となっています。
野球を通じた成長と学び
スカイホークスは単なるクラブチームだけではなく、選手たちにとっての教育の場となっています。
全選手は日本航空高校の通信制に籍を置き、練習後に授業を受けるため、学びの重要性も同時に意識されています。
運営責任者の鈴木さんは「挫折を経験した選手が集まっているからこそ、厳しい指導も欠かせない」と語り、自己成長を促すための環境づくりに力を入れています。
選手たちには「ここで同じことを繰り返していては社会に出たときに困る」との厳しいメッセージが伝えられているのです。
次のステージへ向けたサポート
スカイホークスは、単に野球を続けるための場を提供するだけでなく、選手たちがプロや大学、社会人といった次のステージへ進むためのサポートも行っています。
このチームでは、選手たちが自らの力で夢をつかむために必要なスキルやメンタリティを育むことが期待されており、プロ並みの体格や技術を持つ選手も名乗りを上げています。
このようにして、スカイホークスは新たな未来を切り開く選手たちの姿を支えているのです。
懐かしの「ドカベン」と共に
訪れた大和スタジアムの入口には、水島新司先生の名作『ドカベン』のブロンズ像が立っており、まるで選手たちを見守っているかのようです。
ここで練習する若者たちの中には、かつて『ドカベン』の主人公たちと同じ夢を持って野球を始めた者もいます。
彼らが持つ夢を実現するための一歩を、スカイホークスはしっかりと支えていくことでしょう。