探検ファクトリー「金沢 アイデアで現代に輝く 金箔(ぱく)工場」
令和5年1月14日放送 NHK総合
すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
極限の薄さ!奥深い金箔の世界
日本で作られる金箔は9割近くが石川県で生産されています。
この地域は湿度が高く、静電気が起きにくいという特徴があり、金箔の製造には非常に適しているのです。
工場を訪れると、なんと首脳会談の際にトランプ前大統領に贈られたという文箱や、食べられる金箔などが展示されていました。
普段使う日用品から、時計塔まで、金箔はさまざまな場所で使われているのです。
金箔の製造を見学する機会がありましたが、そのプロセスはとても興味深かったです。
まず伝統工芸士による「金合わせ」という作業を目にすることができました。
微量の銀と銅を混ぜて合金にし、圧延機にかけて帯状にしていきます。
その後、8時間もの時間をかけて徐々に薄くしていきます。
そして、滑らかなグラシン紙に包んでたたき、1日かけて1つの金箔を1000分の5ミリに仕上げるのです。
さらに、約1トンの振動を加えることで、半日かけて金箔を延ばし、ウイルスの直径と同じくらいの薄さに仕上げるのです。
その手間暇を想像すると、金箔の美しさにさらに感動しました。
金箔の製造過程を知ることで、その奥深さに驚かされました。
一つの金箔を作るために、たくさんの時間と労力が必要なのです。
しかし、その結果生まれた金箔は、まるで芸術品のような美しさを持っていました。
日本の伝統工芸の一つである金箔は、技術と美しさが絶妙に融合していると感じられました。