探検ファクトリー「世界に誇る品質！ノーベル賞晩さん会で使われる洋食器工場」
2022年6月25日放送 NHK総合
すっちー 礼二（中川家） 剛（中川家）
＜h3＞丁寧なものづくりに心を奪われる工場探検＜/h3＞ この度、私はスプーン・フォーク工場を探検する機会を得ました。
その工場の最大の特徴は、手間暇を惜しまない丁寧なものづくりです。
驚くべきことに、スプーン・フォークの製造にはなんと30以上もの工程があるのだとか。
まずはじめに、ステンレスの板を切り抜く工程から始まります。
そこから口に入れる部分をローラーで丁寧に薄くのばし、口当たりを左右する厚さに仕上げていきます。
さらに、先端を薄くのばすために3回に分けて加工することもあるそうです。
この工程では、職人たちの技術と目利きが重要な役割を果たしています。
工場内は一つ一つの工程が神経を使う作業で埋め尽くされており、その緻密な作業を目の当たりにし、心の奥深くに感動を覚えました。
＜h3＞繊細なデザインに心を奪われる美しい柄作り＜/h3＞ スプーン・フォーク工場では、美しく頑丈な柄作りにも力を入れています。
柄の造形には、熱間鍛造という熱い状態で柄をたたく技術が使われているのです。
この独特な方法により、複雑な形状や曲線を持つ柄を作り出すことが可能なのです。
また、柄の部分をプレスして流れるような曲線を生み出す工程もあるそうです。
工程を進めるにつれて、職人たちの技術と想像力がさらに鮮やかに光ります。
どんなに力を込めてたたいてもうまくいかない瞬間もあるでしょうが、それでも彼らは諦めずに美しい柄を作り上げるのです。
その情熱に触れると、心が温まり元気をもらえるような気がしました。
＜h3＞一本のスプーンに込められた職人の魂＜/h3＞ スプーン・フォーク工場では、製品の仕上げにもこだわりを持って取り組んでいます。
約20もの仕上げ工程は、職人たちの手作業によって行われています。
スプーン専門やフォーク専門といった職人たちが、それぞれの役割で製品を仕上げていくのです。
例えば、フォーク専門の職人には、先端の隙間を削る作業もあります。
一本のスプーンに対して、8工程もの工程を掛けて、部分ごとに磨き上げていくんですよ。
その手間暇は本当に驚きますが、それが彼らのこだわりなのです。
最後には、機械磨きによって美しい光沢を与えられ、一つの作品が完成します。
工場内の熱い情熱と工程ごとのこだわりに触れると、私も自然とその思いに共感し、心が満たされました。